ほのか | 留学を夢見る大学生の日記

4か国に留学した大学生が、経験や現在や夢や日々のことを残していく日記

日本人が海外移住しない理由

まず、日本人の圧倒的大多数は、日本で生まれ育ち、日本語以外の言語をほとんど使わずに生きています。そのため、海外というのは海の向こうというだけではなく、まず海外の社会や文化を知らない、日本にいたところでそういったことがわかるようになるわけではない、語学力がない、といったものがあります。日本人は外国語ができないです。そして多くの場合、外国語とは英語を指しますが、もちろん英語だけが外国語ではないんですよね。私としては、中国語やロシア語、スペイン語あたりのまったく違う言語を試してみる機会がもっとあって良いと思います。
あとは、「海外に行かなくてもどうにでも生きていける」というひとが多いので、そもそも海外移住を目指さないというひとは案外多いです。日本語を話し、英語がすこし話せるのであれば、日本の企業で苦労はしません。留学しなくてもいい企業に行けます。むしろ留学しているあいだに就活ができなければ不利になります。社会に出てしまうと、終身雇用と年功序列で、ますます海外に出る理由がなくなります。日本語、日本円、日本文化、日本社会、その中で日本人が生きていくのはけっこう生きやすいものです。それになんらかの理由で違和感を抱いていると、自然と海外志向になります。たとえば、日本語よりもっといろんな言語を使いたい、日本円は弱いから外貨を稼ぎたい、日本文化が苦手、日本社会になじめないといったものです。
そもそも、移民は良いステータスに行けません。持っている特権(ビザや永住権を気にしなくてすむ)といったものをすべて投げ出し、社会の最下層で、誰も知らない国で生きていくというのは、誰にとってもハードルが高く、失うものがそれなりにあります。ということは、無難なのはその国で生きて、その国でできた友人や社会的な利益を大事にする、ということです。
私も海外移住して、たくさん良いことも悪いことも経験しましたが、またしたいと思うのは、「日本語だけを使って生きていきたくない」からです。日本語はもちろん好きですが、もっといろいろな言語を使いたいんです。