ほのか | 留学を夢見る大学生の日記

4か国に留学した大学生が、経験や現在や夢や日々のことを残していく日記

リサーチマップのアカウントを持たない大学教員がいるのは何故?

はじめに

研究者として生きていくと決めたら手に入れられるリサーチマップのアカウントですが、大学教員であるにもかかわらずリサーチマップのアカウントを持たないひともいます。その理由を解説していきます。主に2つあります。

履修する授業に迷ったら、私はシラバスよりもリサーチマップを見ます。たとえば、音声学が専門の先生と、比較言語学が専門の先生が同じ「日本語学概論」という授業を担当していたなら、私は比較言語学により興味があるので、後者の授業を選ぼう! となるわけです。

リサーチマップのアカウントを持たない理由1: 講師(主に非常勤)だから

研究者としてキャリアをはじめたばかりで、目立った研究成果を現在持っていない若手の場合、リサーチマップに載せるものがないからアカウントを取得しない、とうケースもあります。

非常勤の方が研究をしていない無能だ、などと言うつもりはもちろんありません。研究をする時間が取れないだけであるケースが多いのです。

非常勤の先生の場合、複数の大学で勤務するケースもあり、その場合は移動時間だけでロスになるのは目に見えています。

リサーチマップのアカウントを持たない理由2: 迷惑メールを避けるため

リサーチマップは、個人情報のカタマリです。

リサーチマップを更新するのは、研究成果が出たときです。そのときに「うちの(無名な)ジャーナルに論文を載せませんか?」という迷惑メールが大量に来ることがあります。ジャーナルに論文を載せるにはお金が要ります。そのため、下手な鉄砲も数打ちゃ当たるじゃないですが、迷惑メールを無作為に送るケースがあるのです。

結論: リサーチマップのアカウントがないからといって、その大学教員の能力が劣るといったことは絶対になく、個人的な事情があることが多い

また、海外のジャーナルに主に論文を出す先生もいますが、日本語と英語以外はリサーチマップは満足には対応していません。例えば、イタリア語で論文を書いたところで、リサーチマップに載せられない(載せにくい)ので、リサーチマップには書かないという先生は多くいます。そのような論文が多い方は、リサーチマップのアカウント自体を持たないというケースもあると思います。